ここに掲載の楽器の持ち主の名前は敢えて伏せた。
欧米で弾いている楽器は1971年のヴァイオリン以外はすべて日本にある作品で
それも大体が日本に行って調整、修理したときにデジタルで撮影したものである。
ぼくは最近までヴァイオリン撮影にはフィルムしか使わなかった。
デジタルがいかに便利か最近になってわかったのだが
レコードと同じく意地を張ってアナログにこだわったのが惜しまれる。

ところでいつもぼくの作品は我が子のように思っているから
日本で機会をみて再会するのを楽しみにしている。
楽器というものは必ず傷が付いたりニスが痛んだり壊れたりするものだから
親としてはあまり修理が上手でない人に触られたくないのである。
だからいつでも連絡がとれるように個人的な注文のみ受けさせていただいている。
1971年のグラデッラさんのヴァイオリンのように
38年も経ってから調整、修理が出来たことは感激この上もなかった。
だから今後も命ある限りぼくの作品の面倒を見ていきたいと心から思っている。

それにしても若い頃の作品を前にすると
あらためていかにぼくの技術が未熟であったかがわかるのではあるが
それは許してもらっている。
今では腕もあがりずっと良い楽器が作れるようになったのであり、
これからもますます修行を積んで良くなっていくはずなのであるから。


1965年 1971年 1981年
1989年 1989年 1989年
2005年 2008年 2009年
只今製作中
       


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