ご挨拶

ぼくたちは自分の周りを世界が回っていると思っている。

しかし宇宙から見ると地球は一つの点にもならないが
その小さな空間の中で人間は生きている。
すぐ近くの火星から見ても地球上で何が起ころうと
どうでもよいことなのである。

だが宇宙と地球には一つの共通点がある。
それはそこでのすべての出来事が不思議ということだ。

そのどうでもよい地球の一点の中の隅っこにクレモナがあって
石井という日本人がヴァイオリンを作っている。
不思議である。

ニスの秘密やカエデの板の厚みが5ミリか5.0ミリかで
今でも悩んでいるのである。

ぼくがヴァイオリンを作り始めてから今年で45年になる。
宇宙に飛び立つまではまだ少し時間がある。
このあたりでぼくがどんな事をしてきたか、
またこれから何をやるか皆さんにお話したい。

どうでもよいことかも知れないが。
               
             2008年6月16日 石井