___ 只今製作中


Viola da oraヴィオラ ダ オーラ

Vioraは中世では広く弦楽器全体を指して言った。Viuelaとも言った。
腕に乗せて弾くのはViola da braccio, 
膝に挟んで弾くのはViola da Ganbaである。
中世のViolaの大きさはいろいろだが
現在オーケストラで普通に弾いているViola
だいたい胴体の長さが42センチ、ViolinoViolaの縮小辞で
長さは35.5センチである。

Ora はイタリア語でオーラと発音する。今、時、時間の意味である。
3次元空間の時間で「時空を超えたヴァイオリン」というタイトルで
さだまさしさんと二人でコンサートをやったがぼくたちは
その時空の意味にも使った。詩人はそよ風の意味で用いた。
Violaの歴史を見ると様々な形をしている。
特に形についての決まりはなかった。
弾きやすくて音が出れば良かったからである。
したがっていつも自分のそばにおいておくものだから
時には子供の顔を彫ったり、形を愛する人に似せて作るようにもなった。
これが楽器の原点である。音が出て、それも美しく快くあれば良い。
愛や悲しみや神に祈るときに自分の好きな楽器で
演奏できれば至福である。
今ぼくはぼくの好きなように楽器を作っている。

しかしただそれだけではない。
巨匠カザルスはヴィオラはもっと大きくあるべきで
チェロのように立てて弾くのが望ましいと
現在のヴィオラの音に不満だった。実際に作らせもした。
だが誰もカザルスの期待に応えるようなヴィオラは作れなかった。
この不安定なヴィオラを何とか出来ないものか、
カザルス先生の希望に少しでも叶えて喜ばせてあげたいと
誰からの注文もなく全く収入にならない実験を
ヴィオラ ダ オーラでやっている。
妻ジュージーにはまた倹約を強いて可哀想だが
成功すればオーケストラやカルテットを一層素晴らしく
聴くことができるのだ。今のぼくの全能力をあげてのViolaである。
日本語ではイタリアのようにオーラとのばさないでオラと発音する。

したがって現在ぼくが作っているのは実にオラ(俺)のヴィオラである。